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暑いです。こんな日は怪談で涼むに限ります。
なので今日は、以前私が祖父から聞いた「影の妖怪」の話をしたいと思います。

祖父が昔住んでいた家のそばに妖怪が住む場所として有名な山がありました。その妖怪は人のような姿をしており、剣も矢も通じない恐ろしい怪物だといわれていました。

明治になって間もない頃。村の若者の一人が「自分がその妖怪を退治してやる!」と言いだしました。周りの人々は止めましたが、彼は忠告を聞き入れることなく山に入っていきました。

彼は山の頂付近で簡単なやぐらを組んでその上に陣取り、地面には焚き火を絶やさぬようにしながら、弓を片手に一晩を過ごす覚悟でいました。

夜も深い丑三つ時。
知らない間にうとうとしていた男は、ハッとなって目を覚ましました。
何者かが自分を見つめている気配を感じたのです。
まだ火は盛んに燃えています。
彼は弓矢を握りなおし、辺りを見回します。

しかし何も見当たりません。
一安心した男がふと上を見上げると、そこには巨大な化け物が聳え立っていました。



翌朝。
心配した村の人々が捜索をおこなったところ、男はやぐらの上で絶命していました。胸には男が持って行ったが刺さっていたそうです。



↓↓



ここまで読まれて「設定に無理がある!」とツッコミを入れた方。私の文章力の無さは仕様でございます。
「妖怪って怖い!」と悲鳴を上げた方。楽しんでいただけて幸いです。でももうちょっと考えたら犯人が見えてくるはずです。



↓以下解説↓



お分かりの方も多いとは思いますが、犯人はブロッケン妖怪です。
「結局妖怪が犯人なのか!」とは言わないでください。れっきとした光学現象です。

続きます
>>ブロッケン現象 2
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前回の記事
>>ブロッケン現象

影の妖怪=ブロッケン現象とは簡単に言えばの一種で、とくに霧の深い山で観測されます。
太陽などの光が背後からさし込み、影ができる側にある雲や霧に反射して、観測者の影の周りに虹とよく似た光の輪ができる現象です。
ブロッケン現象
ブロッケン現象
人型の影の周りに虹ができます。

名前の由来となったのはドイツのハルツ山脈のブロッケン山(1,142m)。霧が発生しやすく、また条件の一つである日陰側の尾根の面積が広いため、ブロッケン現象がよく観測されることで有名です。そのため、年に一度の魔女の饗宴が開かれる山という言い伝えも残っています。

日本では御来迎(ごらいこう)という名前で呼ばれていて、昔は阿弥陀如来が姿を現した、と考えられていました。ちなみに高い山から見る日の出を表す御来光(ごらいこう)とは別物です。

原理は虹とよく似ています。光は反射するときに色によって異なった角度に跳ね返ります。そのため霧などの非常に小さな水滴に当たった光が波長ごとに分割され、内側が青、外側が赤というように見えるわけです。

飛行機に乗っていると、雲に映った飛行機の影の周りに丸い虹が見えたりします。あれもブロッケン現象の一種だそうです。

ブロッケン現象がなにかわかったところで、前回の怪談ですが....はい、犯人はブロッケン妖怪ですね。
 男はやぐらの上にいた
→地面には焚き火
→ブロッケン現象によって男の頭上に巨大な人影
→弓矢で射てもあたらない
→重力に引かれた矢が男を直撃

真上に撃った矢が再び自分のところに落ちてくる確率がどの程度のものかは知りませんが、起こり得ないことでない限り許してやってください。
ちなみに祖父は本当にブロッケン現象に遭遇したことがあるそうです。そのとき聞いた話に、これまたどこかで小耳に挟んだネタをくっつけてみました。

↓この記事がおもしろかったら↓
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関連項目:
>>ドッペルゲンガー
>>空に向かって落ちる雷
>>プチプチをつぶす心理
>>共感覚
>>心の理論
>>暑い話
>>雀入大水為蛤
>>ルルドの泉
>>Universcale
>>猫のオスカーのある一日
>>シャーロキアン
>>ラプラスの悪魔
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