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「動かない名探偵:ネロ=ウルフ」

世界で最初の名探偵はオーギュスト・デュパンであり、
世界で最も有名な名探偵はシャーロック・ホームズです。
これは誰もが認めるところです。
参照:>>シャーロキアン

日本人の名探偵像はホームズに由来するところが大きいように思います。Wikipediaのシャーロックの項には、「常に冷静沈着で行動力に富み、いざ現場に行けば地面を這ってでも事件の一端を逃すまいと血気盛んになる活動家」と書かれています。また名探偵本人は相当な奇人・変人であり、横には常識人である相棒がいる、という設定を連想される方も多いのではないでしょうか。これもシャーロックとワトスンの関係が元になっています。

コナン・ドイルがホームズ作品の第一作「緋色の研究(A Study in Scarlet)」を発表してからちょうど今年で120年になります。
ホームズ人気が元となり、さまざまな名探偵が世に輩出されてきました。個性的なキャラクターが多い中でも、上に書いた「探偵=行動力」に合致しない風変わりな安楽椅子探偵についてお話ししたいと思います。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起こってるんだ!」
とは「踊る大捜査線」の青島刑事の言葉です。証拠(ネタ)は足で探す、というのが現場の基本だという意味なのでしょう。
しかし、捜査の鉄則とは真逆の方向に突っ走る名探偵もいます。
代表的なのが安楽椅子探偵として知られるネロ・ウルフ
その名が示す通り、安楽椅子に腰掛けたままで捜査を行います。
彼は決して事件の現場に赴かず、自ら証拠も探さず、というか外出が苦手なヒッキーで、1日のうち4時間は蘭の花を愛でるために使い、ひたすら美食を好み、それでも他人の話や調書だけを基に難事件を見事に解決してくれるという名探偵です。

Nero Wolfe

エドワード・アーノルドはネロ本人かと思うほどぴったりでした。

彼は大変な美食家として有名で、身長はおよそ176センチなのに対して、体重は「a seventh of a ton(7分の1トン≒130キログラム)」。キログラムではなくトンで表示されるほどの巨漢だったと書かれています。

これじゃ軽いフットワークは期待出来そうにもありません。しかし本人曰く「自分は人並みの動きならなんだって出来る」のだそうです。ただ、「車に乗るたびにひどく体を圧縮しないといけないのが苦痛でたまらない」ため、「新種の蘭の花以外のために外出することはしない」というポリシーに従って生活しています。

そのため彼は自分の部屋で蘭の花を愛でながら推理する安楽椅子探偵に落ち着き、今の地位を築きました(日本ではあまり有名ではないようですが)。
彼の名前はフェア・プレイの精神を受けついだ作品に贈られる「ネロ・ウルフ賞」に残っています。毎年12月の最初の土曜日に「黒蘭晩餐会 the Black Orchid Banquet」がニューヨークで開催され、そこで授与される栄誉ある賞です。

ネロは自分の部屋にいながらにして謎を解き明かしてしまう名探偵です。しかしもたらされる証拠は現場の人たちが足を使って見つけたものであり、その点でもやっぱり青島さんは大事なんだと思います。

参照:>>シャーロキアン

追記:他にも安楽椅子探偵と呼ばれる人はたくさんいます。代表的なものでは「隅の老人」や「ボーン・コレクター」など。ただ、「安楽椅子探偵アーチー」では口をきく安楽椅子そのものが名探偵、というかなり例外的な設定なのだそうです。これぞほんとの安楽椅子探偵....というかSFのほうが近いのでは。

関連項目:
>>おもしろ法律 [1]
>>モンティ・ホール問題
>>世界最大のクロスワード
>>だまし絵 [1]
>>史上最高額面の紙幣
>>プチプチをつぶす心理
>>抜き打ちテストのパラドックス
>>バター猫のパラドックス
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