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前回の記事
>>ペンギン将棋倒し

多くの科学者達は当初からペンギンの将棋倒し現象に対して懐疑的でした(一部の環境保護団体も「ペンギンをバカにするな!」と訴えました)。

ただ、飛行機などが低空飛行で近くを通過することはペンギンにとって大きなストレスになります。そのためヘリコプターが頭上を通過すればペンギンの心拍数が上がり、最悪の場合呼吸困難を起こす可能性もある、と指摘されていました。

ペンギン将棋倒し


ペンギン達の生命にかかわるペンギンドミノ現象。
そんなことが本当に起きるのか、2000年にイギリスの科学者達が真偽を確かめるためサウスジョージア島に向かいました。

いや、呼吸困難を起こす可能性のあるような実験なんてせんでいいから、そっとしておいてあげたらいいのに....

そして1ヵ月後。
帰国した調査団は、「ペンギンが航空機を見上げることによって将棋倒しになる現象は確認されなかった」と報告しました。

イギリス海軍のヘリコプターでペンギンの頭上を様々な高度で飛行したところ、「逃げ出したり恐怖で動かなくなるものはいたが、転倒することは無かった。むしろほとんどのペンギンはヘリコプターの接近を認識していなかった」そうです。気がつかないようじゃ見上げて転倒なんてなさそうですね。

こうして「ペンギン 将棋倒しで絶滅」の心配はほとんどなくなりました。そもそもそんなことで絶滅してるようじゃ、過酷な南極では生きていけないと思います。将棋倒しなんかを心配するより、よっぽど地球温暖化のほうがペンギン達にとっては大きな脅威なのではないでしょうか。
参照:>>南極

ペンギンに関する話をもう1つ。
ペンギンたちはコロニー(営巣地)から海まで歩いてエサをとりにいきます。海は冷たく、また天敵であるシャチやアザラシなどがいます。
そのため海岸線までたどり着いたペンギン達は飛び込むのを躊躇して、いったんそこで立ち往生してしまいます。しかし後から後から仲間達が到着するので、いずれは後ろからの圧力で最初の1羽が海に飛び込む(正確には押されて転落する)ことになります。
英語圏の観測者達はこの現象を見て、「きっと最初に飛び込むペンギンは勇敢なんだ」と思い、「first penguin=先駆者、最初に挑戦する勇敢な人」という言葉を作りました。

261.jpg

どういった経緯で生まれたにせよ、「あいつはファーストペンギンだ」はほめ言葉です。


追記:ペンギノン(C10H14O)という有機化合物があります。
名前の由来は「構造がペンギンの姿に似ているから」

ペンギノン


ジェンツーペンギン


あー、胴長短足のペンギン…というかラピュタのロボットに見えます。

↓ペンギンがペンギノンに見えたら↓
e_02.gif 

関連項目:
>>南極
>>暑い話
>>ゾウを冷蔵庫に入れる方法
>>トゲアリトゲナシトゲトゲ
>>大きくなると縮むカエル
>>猫のオスカーのある一日
>>おもしろ法律 [1]
>>雀入大水為蛤
>>ヘンペルのカラス
>>ハムスター雑学
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1982年、イギリスとアルゼンチンの間でフォークランド紛争が起こります。その際にアルゼンチン沖のサウスジョージア島上空を飛行した複数のイギリス海軍兵士達が、作戦終了後に興味深い報告書を提出しています。

「戦闘ヘリによりサウスジョージア島上空を低空飛行したところ、地上にいたペンギン約40万羽が航空機の進行方向に向かって仰向けに倒れていった

これが世に言うペンギン将棋倒し現象です。
cut-penguin1.gif
航空機を警戒して目で追っているうちに、首の仰角だけを上げていったためバランスを失って倒れたのでは、という推測で報告書は結ばれていました。

この「事件」は海軍上層部にも報告され、それを聞いた生物学者たちが「ペンギンはそんなにバカではない!」と反論して注目を集めました。

確かにペンギンは倒れやすい生き物だといえます。
彼らは冷たい地面との接触をできるだけ抑えるため、よくかかと立ちをしています。また風に向かって立つため全員が同じ方向を向く習性があるともいわれています。

かかと立ちの姿勢でずんぐりむっくりしたペンギンたちが、航空機の飛び交う紛争地帯で40万羽も同じ方向を向いてじっと立っている。

思い浮かべるだけで非常にコミカルな光景です。
さらに飛行機を見上げたペンギン達が順番に倒れていったら...
そりゃ兵士達も報告したくなります。

なぜ将棋倒しがこんなにも騒がれるのでしょうか。
それは現象の面白さだけでなく、ペンギンの種としての存亡にかかわる大きな問題が含まれていると考えられるからです。
倒れたペンギン達には圧死する危険があります。さらに、ペンギンはいったん卵を抱いたら孵化するまでその場を離れることはありません。逆に一度卵から離れるとその卵を抱かなくなってしまうという報告もあります。
将棋倒しが原因で絶滅なんかしたら、それこそやりきれません。

紛争から18年経過した2000年。
イギリスの科学者達がペンギンドミノの真偽を確かめる調査を行うことになりました。

続きます
>>ペンギン将棋倒し 2
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