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世界を捉える方法は、この世界の住人なら全て同じ。
私達は漠然とそう思っていて、そのことに対して疑問を感じることはほとんどありません。
しかし、中には通常の方法とは違う知覚で世界を感じる人々がいます。

そんな少数派(マイノリティー)の1つが、共感覚をもつ人々です。

共感覚とは「特定の刺激に対して通常の感覚以外の感覚も働く」ことです。
それは例えば、文字を見たときに色を感じたり、特定の味に対して温度を感じたりするような知覚です。

共感覚を持つ人々は、「朝起きたときに聞こえる鳥の声はオレンジの香り」や「あの人の性格はうすいピンク」などの方法で世界を捉えています。共感覚を持たない一般人には直感的に理解することが難しい話ですが、共感覚を持つ人々は実在します。
そして最近になって、共感覚はごく一部の人間だけが持つ遺伝的な特殊能力ではなく、脳の可塑性(変形・回復)が引き起こすこともあることが確認されました。
これはつまり、私達は誰でも共感覚を体験する可能性があるということを示しています。(後で述べますが、乳児期においては全ての人が共感覚を保持していると考えられます)

せっかくなので簡単な共感覚テストをご紹介したいと思います。

共感覚テスト

この絵を見て、ぱっと「5の中に2が混ざってる」と感じた方。
あなたは観察力が鋭いのでしょう。
この絵を見て、「なんで2だけ色が違うの?」と感じた方。
あなたは共感覚の一種を持っていると考えられます。
(↑絵をクリックすると、共感覚者がこの絵を捉える一例が出てきます)

この絵は黒地の背景に白い文字で5と2が書かれています。共感覚を持つ人は2つの数字に対して異なった色を感じるため、同じ白に見える一般の人よりもより素早く2を見つけ出すことができると考えられるそうです。

私もパッと見で気付いたのですが、残念ながら共感覚は持っていません。少々信憑性にかけるテストだと感じます。共感覚とは何かを示す一例として捉えておいてください。

続きます
>>共感覚 2
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前回の記事
>>共感覚

文字や時間に対して特定の色や臭い、触覚を感じる共感覚。
ここからはどのようにして共感覚が発生するのかご紹介したいと思います。

日本には「子どもの黄色い声」や「透明感のある音」、「ブルーな気持ち」(これは違うか)などの表現があります。世界各地の文化でも、複数の感覚同士を結びつけた比喩的な表現が数多く見られます。
しかし共感覚はこういった文化的に規定された知覚とは全く無関係に存在します。また、共感覚者同士でも重複している感覚には差があります。

その理由は、共感覚者の知覚現象=クオリアが脳の構造によりもたらされているためです。

共感覚者が一般の人では感じない色や臭いを感じているとき、彼らの脳の中では実際に色彩や臭いを司る部位が活動しています。
この現象は赤ちゃんに見られる特徴です。赤ちゃんは脳がまだ未発達なため、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの感覚が未分化で、独特な知覚を持っていると考えられています。

通常は成長するにしたがって脳内部の結合が変化し、それぞれの感覚は独立していきます。たいていの場合生後2、3ヶ月で共感覚も失われてゆくと言われています。
しかし何らかの原因で複数の感覚同士のつながりが残った場合、それが共感覚として現れます。

共感覚は人が生まれたときから持っている能力のため、共感覚の残った人はそれを完全に当たり前のことと思って成長します。そのため、自分が特殊な感覚を持っていると自認していない場合が多いそうです。
他の人が自分と同じような色とりどりの世界を見ていないことに気付いて驚くことが多いとか。

このことは共感覚についての認知を遅れさせると同時に、研究が進んでいない一因にもなっています。前のページのテストで「自分は共感覚かも」と思った方。是非ご一報ください。

共感覚は2万5000人に1人、一説には200人に1人が持つ能力だと言われています。あなたのそばにも、もしかしたらあなた自身も、なんらかの共感覚を持っているかもしれません。

共感覚は、主観的な心の世界と、客観的な外の世界との関係について考えさせてくれます。


追記:共感覚者の中には空間の中に過去~未来のカレンダーが全て見えたり、人の声が混じった空気に対して色が見えたりする人もいるそうです。
ちなみに、宮沢賢治やレオナルド=ダ=ヴィンチも共感覚者だったといわれています。

↓青いと感じるほうのボタンをクリック↓
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関連項目:
>>A10神経
>>心の理論
>>シュレディンガーの猫
>>大きすぎて絶対に書き表せない数
>>プチプチをつぶす心理
>>考える人
>>ドッペルゲンガー
>>ラプラスの悪魔
>>ジキル博士とハイド氏
>>クロニック・デジャヴ
>>社会的怠業
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