世界で最も有名な名探偵といえば、間違いなく
シャーロック・ホームズの事を指します。
コナン・ドイルの生み出したこの名探偵は今も世界中で愛されています。
特に熱狂的なホームズファン=研究家のことを
シャーロキアン(ホームジアン)と呼びます。作家・科学者のアイザック・アジモフ氏や、元米大統領フランクリン・ローズベルト氏などが有名です。
Sherlock Holmes

↑「最高のホームズ」と評されるベイシル・ラスボーンです。カッコいい!
私も相当なホームズファンなのですが、シャーロキアンの方々はかなり別の次元にいます。彼らはホームズを実在の人物とみなし、シャーロック・ホームズシリーズのことを正典(The Canon、聖典)と呼んで各種の研究を行っています。
キリスト教の聖杯(Holy Grail)を追い続ける人がいるように(ダ・ヴィンチ・コードはまさにそういった方々の話でしたが)、シャーロキアン達は聖書研究をパロディ化した行動をとり、その発想の面白さとこじつけ、屁理屈とユーモアを駆使してさまざまな研究「成果」を築き上げてきました。
今日はそんなシャーロキアンの方々がどのような研究を行っているのか、一部を紹介してみたいと思います。(ホームズをご存知の方なら特に楽しんでいただけると思います)
−作品の書き手について−シャーロックには有力な相棒がいました。いまや助手・語り部の代名詞となった
ジョン・H・ワトスン医師です。
ホームズシリーズ全60編のうち、大体54編はワトスンが執筆したという体裁になっています。彼は読者と同じレベルの頭脳の持ち主なので、読者が感じるような疑問・質問を持ち、シャーロックに軽くあしらわれつつもその頭脳の鋭敏さを引き立たせる役を果たしています。そのためほとんどの場合、文章中の「私」は執筆者であるワトスン医師を指します。
もちろん本の著者はコナン・ドイルとなっています。しかし、シャーロキアンは実在するワトスンが実際に執筆して出版した、とみなします。世間で著者とされているドイルは
ワトスンのゴーストライターであるというのが彼らの考えです。
シャーロックが実在するなら、当然ワトスンも実在したわけです。
―ホームズの性別について―実は
シャーロックは女性だった、とする主張です。
原作では周りが「He」と呼んでいる上、「どんなに立派な女性でも100%は信用できない」などの発言しているため、間違いなくシャーロックは男性だと考えられます。
それでも、「いかに斬新な説を打ち立て、自説が正しいとこじつけるか」を楽しむシャーロキアンの間では盛んに研究が行われている分野です。
ちなみに、シャーロックは極端な女性嫌いで知られています。そんな彼の心を唯一動かしたのが、「ボヘミアの醜聞」に登場した
アイリーン・アドラーです。彼女はホームズを出し抜いた数少ない人物の一人であり、シャーロックは彼女の話をする時だけ「あの女(ひと)」という言葉を使います。ロマンスの少ないホームズ作品の中にあって、彼女だけは非常に大きな輝きを放っています。
続きます
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シャーロキアン 2