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前回の記事
>>テセウスの船

テセウスの船と似たような話はいくらでも考えることが出来ます。
自動車のパーツを壊れた場所ごとに交換していった場合。砂漠の砂粒が風で飛ばされていった場合。GP01が宇宙で大破した際にフルバーニアンとして換装どころじゃない大幅パワーアップを行った場合等々。(この場合名前はほとんど変わりませんでしたが)

このことは私たち自身についてもいえます。人の細胞の平均寿命は長く見積もっても10年以下です。細胞は常に代謝を繰り返すため、ある時点で人体を構成していた細胞が完全に入れ替わる日が必ず来ます。人の体を細胞単位で見た場合、1~6年という周期で全くの「別物」に生まれ変わっていることになります。

しかし、人には6年前の自分とは完全に生まれ変わったという認識があるでしょうか。
6年前とは全く異なる細胞(パーツ)で構成されていたとしても、人の同一性は途切れることがありません。(これが途切れてしまった場合が解離性同一性障害、通称多重人格障害です)
参照:>>ジキル博士とハイド氏
それでも、当て布で出来た靴下はお気に入りだった靴下とは別物だ、と感じる人が多いのではないでしょうか。これがテセウスの船がパラドックスと呼ばれる所以です。
参照:>>抜き打ちテストのパラドックス
    >>誕生日のパラドックス

昔からこの問題に対する解決策はたくさん考えられてきました。

四原因説
アリストテレスの提唱した哲学では、事象の原因として4つの原因を規定しています。それに当てはめてみた場合...
・物事が「何であるか」を示す形相因は設計として受け継がれている
・その材料を表す質量因が別物(別の木材)になっていたとしても、
・「人が乗るものである」という目的因は変わっておらず、
・「どのようにして形成されたか」を表す作用因(動力因)は「船大工が行った」という点において同じ
よってテセウスの船は同一のものである、というのがアリストテレス哲学の立場です。

属性の形而上学
船はそれを構成する低位のパターン(部品)の集合体であり、船自身という高位のパターンは変化しない。よってテセウスの船は同一のものである。

「同じ」の定義
属性が等しいことを示す質的に「同じ」と、数的に「同じ」であることは別であるという考えです。船という属性は同じであっても、存在する場所や構成する要素が異なります。よってテセウスの船は以前とは別物。

他にも4次元主義による空間的広がりと時系列の関係などを含めた解答などが考えられています。

続きます
>>テセウスの船 3
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【2010/02/21 11:16】 - - #[ 編集]














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