「世界一速い『鉄道』」以前、芝刈り機の速度記録はアメリカ在住の芝刈り機レーサー・ボブ=クリーブランド氏が出した時速130キロだと書きました。ボブさんは20馬力のエンジンを搭載した
芝刈り機能抜きの芝刈り機を駆り、皆からクレイジー呼ばわりされていました。
参照:>>
芝刈り機レースボブさんがイカれてると評された理由が芝刈り機の速度だけにあるとは思いませんが、速さだけで言うならもっとイカした乗り物が世界にはあります。
そして陸上の乗り物としての史上最高速度をたたき出したのが、鉄道である
「ロケットスレッド」です。
実際どんなものか見ていただいたほうが早いと思います。
ナレーションにある通り「瞬き厳禁!」です。
Fastest Land Speed Record 20036453マイル/h=時速約10385キロ(諸説あり)
ロケットスレッドはアメリカ・ニューメキシコ州ハラマン空軍基地にある
超音速実験装置です。
ロケットやミサイルなど、通常は空中に射出しなければならない大型の装置を陸上で操作するために作られました。直線16キロもある長大なレールの上をジェットエンジンを積んだ実験装置が超高速で走り抜けていきます。固定されているため信頼性も高く、また破片の飛散などの心配も少ない点が大きなメリットとして挙げられます。
しかもしっかりレールが付いているため、分類上は
鉄道になります。
最高速度10330km/hの。
東京大阪間の新幹線営業キロ数552.6kmであればわずか
3分12秒。
世界一運行距離の長い鉄道である
シベリア鉄道(全長9297km)ですら
54分で駆け抜ける速度です。実際に運行しているロシア号はモスクワからウラジオストクまで7日間かかります。
ただしデメリットもあります。
ロケットスレッドでは加速・減速実験だけでなく、衝突実験も数多く行われています。超高速で衝突する実験装置のほとんどは爆発するため、いちいちレールを再建しなければならないのです。お金と時間のかかる電車です。
そんな加速器に生身の人間が搭乗したことがあります。
1954年、ジェット戦闘機における急加速・急減速の影響を調べる実験にアメリカ空軍ジョン=スタップ大佐が参加しました。ヘルメットのみを着用した大佐を乗せた実験装置は
5秒で時速1017kmまで加速し、その後急減速。瞬間的に40Gもの重力がかかった大佐に大きな怪我はなかったものの、目の周りの内出血で一時的な失明状態に陥ったそうです。

有人実験の様子。大佐むき出しです。
これだけ頑張った速度記録ですが、あまりの加速度のため
「生き物が乗るのは不可能」という判断がなされ、ギネスブックには認定されていません。
過ぎたるは、といったところでしょうか。
↓ボブさんも忘れないで↓

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