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前回の記事
>>経済学的思考 2 経済学的思考 2-2

引き続きエセ経済学の話です。
一見正しそうに見える政策でも長期的な視点で見ると好ましくない結果をもたらすことがあります。

これは私の先生が言っていた言葉です。
「いろんなダイエットが流行するのは、ほんの少しの努力ですごい効果が得られるとうたっているからです。体重を減らしたい人は、適度な運動とカロリー制限が重要なことを本当は知っています。しかしそれらの対価を支払うことは誰も望んでいないため、流行の自称専門家たちの甘い言葉を信じてしまう」

「最低賃金を引き上げる」や「家を安く借りれるようにする」や「関税を上げて国内産業を守る」などは、非常に耳あたり(?)が良い言葉です。
流行の経済学者や政治家が口にするのは決まってこういった甘言です。彼らは一時的な支持率獲得のために本当は困難な問題に対する安易な解決策を求めています。

経済史的に見ると1980年代のアメリカがいい失敗例です。

当時大統領候補だったロナルド・レーガンが所得税率の大幅な一律引き下げを主張しました。
レーガンに減税政策を教えたのは少数の経済学者グループでした。彼らは「減税をすれば人々はもっとがんばって働くようになるから、税収が減ることはない」と進言したのです。

対立候補だったパパ・ブッシュや他の経済学者は楽観的過ぎるとし、「呪術的(ブードゥー)経済学」だと批判しました。
しかし「減税政策で支持を集めながら税収増まで出来る」という一石二鳥な政策提言はレーガンの心を捉え、国民も短期的な減税という甘い言葉に飛びつきました。

レーガンは当選し、所得税率の引き下げが実施されました。
しかし、流行のエセ経済学者のアドバイスを流行に乗っただけの大統領が実施しても望ましい結果は生まれませんでした。多くの経済学者が予想したように税収は大幅に減少し、アメリカ史上最大の財政赤字が続くことになったのです。

レーガンは税収増と支持率獲得という相反する課題を解決する安易な解決策を求めました。国民は短期的な減税に目がくらみました。これらをもたらしたのが流行経済学=御用経済学=エセ経済学です。

長い目で見たときに、現在主張されている良さげな政策がどのような結果を生むのか。
それを判断する国民の目が問われています。

これはN〇Kの放送で聞いた、とある御用経済学者の言葉です。
「所得税などの直接税は、みなさんから直接取っていく税金です。一人ひとり課税される額が違う上、働けば働くほどたくさん徴収されます。一方、消費税などの間接税は誰でも同じ額を支払います。100円のものなら5円、1000円なら50円。平等な税金なのです。日本は今まで不平等な直接税に頼っていました。これから平等な社会を作っていくためには、皆さんが平等に負担する消費税などの間接税が大事なのです」

水平的平等と垂直的平等を混同し、消費税の逆進性などには一切触れません。
甘い言葉には何とやら、です。

ダイエットには適度な運動と食事制限。少々つらいことはあります。
魔法のような解決策などはありません。
もし今度そんな甘い言葉を耳にしたときは、一度冷静になって考えてみてください。
自分にとって、日本の将来の子どもたちにとって、本当に必要なことは何なのか。
現在吸える甘い汁は、将来世代からの搾取ではないのか、と。


経済学的思考 [1] [2] [3]

追記:あまりにも耳を疑うような話が相次いだため、この記事を書きました。
今度はもっと楽しくなるようなお話を書きたいです。


関連項目:
>>史上最高額面の紙幣
>>片面紙幣
>>一枚9250円の5円玉
>>世界最大の投資ファンド
>>世界最大のダイヤモンド
>>2007年度世界長者番付
>>社会的怠業
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なるほど。経済って難しいね~。

しかし、そーすると、最低賃金付近で働かざるを得ないような人たちはどーすんだ?現に高度な職業訓練を受けられない人もいるわけで・・・。
最低賃金を撤廃した場合、日本の物価では日々の生活にも困るような人は、切り捨てざるを得ないっつーことにならない?(そーゆーとこでしか働けない人もいるわけだし。)

その場合の社会的弱者の救済は、どうすればよいのだろう?
社会福祉の制度(補助金とか?)を充実させて補うべきということなのかな?
【2007/05/27 16:29】 - Rion #EBUSheBA[ 編集]
以前からRSS登録させていただいてまして楽しく読ませて頂いてます。
経済批判でも十分楽しめましたよ。
【2007/05/27 17:05】 - vol #-[ 編集]
>Rion君
パレート最適じゃないが、どっかで豊かな暮らしをしたら、その分どこかで生活水準の切り下げが起きてるのや。
そのマイナス部分が日本国内に現れたのが最低賃金付近の労働者やわな。
最低賃金の引き上げ問題は、望ましくない結果が起こりうる上に、そういう人たちがいることに対する政府の責任を棚上げにしてしまうと思うのや。「支払う賃金が低いからだ」って問題の解決を企業の経営努力に求めるのは間違いやと思う。
なので、Rionが言うように社会福祉の充実と、全ての人が教育を受けれるような制度の拡充が必要なはず。(補助金にもいろいろ問題はあるが)
市場原理は平等だけど、実践されると不平等を生む。
それを忘れたまま自由競争のシステムだけを導入するのには反対。「皆さんの賃金を引き上げてあげます」みたいな言い方をするのには特に。
オイラはこういった感じの、なかなか受け入れてくれない意見の持ち主なのや。知ってるやろうけど、高校時代からずっと(´u`。)
自分の意見を表明するよりも、読んだ人が何かを考えるきっかけにでもなるような方法、てことで自分の政策に対する意見は書かずじまい。

>volさん
はじめまして&コメントありがとうございます(o*。_。)o
無駄な知識ばかりですが、楽しんでいただけたら幸いです。
もしブログ等をお持ちでしたら伺いたいと思います。
【2007/05/28 18:37】 - まぁくつ #Ouk1KsT2[ 編集]
まぁくつさん、経済を語ると熱い男になりますね。びっくりしました。
数字が天敵の私には算数とか経済とかはほぼ宇宙語ですが、でも短期的展望と長期的展望の違いはわかりました。
そして政治となると長期的に経済がどのように動いて行くか、ある政策を敢行した時、人間がどのように動くか読んでいかないとダメだという風に思いました。
【2007/05/28 22:10】 - ミッチョン #-[ 編集]
>ミッチョンさん
無駄に体育会系なので、実は熱いのですょ(*'-'*)
普段は練習と筋トレの毎日。。
でも「熱くて悪いか!」とはみんなの前で言えないのです。
なので、間接的な方法ですが、皆さんが普段あまり知らない・考えないようなことを書こう。いつもは気にしない何かを考えるきっかけになるようなことを書こう、と思っています。
偉そうですが、そんな気持ちで始めました。
【2007/05/30 09:37】 - まぁくつ #Ouk1KsT2[ 編集]
すいません。
ブログの件、場違いな気もするのでご容赦を。
【2007/05/30 22:29】 - vol #-[ 編集]
>volさん
無理を言ってしまって申し訳ないです。
少しずつ記事を書き足していくので、
これからもよろしくお願いします◎
【2007/05/31 11:37】 - まぁくつ #Ouk1KsT2[ 編集]
まぁくつさんの志は大切なものだなと思いました。今は熱い人が少なくて貴重ですよ。これからもいろんな刺激をよろしくv-291
楽しみにしてますよ。
【2007/06/01 21:39】 - ミッチョン #-[ 編集]














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