上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
…………………………………………………………………………………………


先日は梅雨のはしりのような雨でした。
渇水が心配される地域には恵みの雨となったのでしょうか。

5月下旬に降る少しまとまった雨のことをはしり梅雨、あるいは卯の花腐し(くたし)と呼びます。

「はしり=先駆け」なので、梅雨を先取りしたような雨という意味になります。

一方「くたし」は聞きなれない言葉です。
詳しく解説している人がいなかったので、少し掘り下げてみたいと思います。
同時に古文の知識を掘り起こしてみたいと思います。(何年ぶりでしょうか)

「くたし」は古語の動詞「くたす(腐す)」の連用形です。
意味は「①(物を)腐らせる ②気落ちさせる」

「くさる」は物がいたんで変質し、ダメになるという意味です。
これと似たような意味を持つ言葉に「朽ちる」があります。

両者の違いは自動詞か他動詞かという点です。すなわち、
そのもの自身が腐って形を失うのが「朽ちる」
他のものを腐らせて形を失わせるのが「くたす」

ちょうどこの頃に咲くウツギ(空木)の花=卯の花をダメにしてしまうくらい降る雨。
そんな意味で「卯の花くたし」と呼ばれているようです。

卯の花
卯の花

また「卯の花」には卯月(旧暦4月)に咲く花という意味もあるので、もっと一般的に花が散ってしまうような雨ということなのかもしれません。
ちなみにこの時期の曇り空のことは「卯の花ぐもり」や「卯月ぐもり」と呼びます。


「万葉集」では春の相聞(したしみうた)に登場します。

 春されば卯の花くたし吾が越えし妹が垣間はあれにけるかも

(意)今の時期に盛りを迎える卯の花を散らせてしまうほどの雨で、愛しいあの人の家の垣間も荒廃してしまった。そんな風に二人の関係も疎遠になってしまったようだ。

↑は私の解釈なので、間違いがあるかもしれません。あしからず。

次に大阪で雨が降るのは、本格的な梅雨を迎えてからになるでしょうか。雨の日が続くと花だけでなく人も腐ってしまいそうになります。
そんな日にも古人の情緒あふれる言葉を思い出していただこうと思い、珍しく役に立ちそうなことを書いてみました。


追記:3月下旬から4月上旬までの雨の降りやすい期間を菜種梅雨と呼ぶそうです。

関連項目:
>>水の器
>>梅雨
>>桜の雑学
>>りすとどんぐり
>>暑い話
>>雀入大水為蛤
>>クリスマス中止のお知らせ
スポンサーサイト
…………………………………………………………………………………………





あ~~あ!あのじめじめとうっとうしい梅雨の季節がやって来てしまいましたね~!ただ四国は今猛烈に水不足なので、じゃんじゃんバリバリ!雨が降ってほしいという気もします。
【2007/05/29 19:55】 - 銀四郎 #-[ 編集]
明日はまた雨になりそうですね。
子供の頃は雨が好きだったような記憶があります。少なくとも十代の頃も全般を通して好きだった気がします。雨にぬれて歩くのも苦にはならなかったっけな(ふと遠くを見る)。年食うにつれて苦手になってます。イカンな。
ところで、日本にはいろんな雨があったんだと感心しました。昔の人は本当に自然の色んな現象に目を向けていたんですね。そうした細やかな感性が本来の日本人の持っていたものかも知れませんね。
あらためて、じっくりと雨に対する自分の心根を検証しようかなと思いました。
雨を楽しんでいた頃のカケラでも思い出せたら、楽しく過ごせそうに思います。
あ、、、、イカンことを先に思い出した。
雨が疎ましく感じるようになったのは、TVで酸性雨の話を聞いてからです。
【2007/05/29 21:24】 - ミッチョン #-[ 編集]
こんばんは!!
なんと、せつない相聞なんでしょ~!!
でも、雨v-279の日が続くと、綺麗に咲くアジサイもありますよ~!
>雨の日が続くと花だけでなく人も腐ってしまいそうになります。
ダメダメ、腐っちゃダメですよ~ん!
by「虹を渡って ☆雨の日の楽しみ方」
今度雨が降ったら、情緒のあふれる、この万葉集の事思い出すと思います!
ありがとうございます!!v-421
【2007/12/01 18:08】 - ちゃーみー♪ #Ouk1KsT2[ 編集]
>銀四郎さん
あまりに雨が続くと体が重く感じます。
この時期にどれだけ雨が降るかで夏の気温や降水量が決まるらしいです。降るときには降ってもらわないと困りますが、適度に~で抑えてほしいものです(´u`。)

>ミッチョンさん
小学生の頃「いまの雨は酸性雨っていうらしい」と皆に教えて回ったのは私でした(ЭεЭ)
なのでそれからしばらくは雨を避けていた覚えがあります(大抵うまくいかなかったのですが)。
いまとなってはいい思い出です。
この年になってようやく、降り始めの雨さえ避けておけば心配は少ないと知りました。
急峻な地形が多い日本では大陸の人よりも雨を大切にする?という話を聞いたことがあります。晴れきった空よりも、少し雲がかかってたり雨が降ったりする風景のほうが自然だと感じるということではないでしょうか。わびさびにも通じる感性だと思います。

>ちゃーみー♪さん
相聞とか訳したの高校生のとき以来です。
昔の人のストレートな感情の表現に少し戸惑いましたが。。
あじさい良いですね(*´∀`*)
梅雨の季節の楽しみの一つです。
いずれ記事の中でふれたいと思います。
【2007/12/01 18:09】 - まぁくつ #Ouk1KsT2[ 編集]














管理者にだけ表示を許可する


| HOME |

Powerd by ratato
Copyright © 2016 知らなくても生きていける雑学がならぶブログ, All rights reserved.


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。